[Jリーグ/2006/November]

今度は3点差ひっくり返しました(w / 2006-11-12 (日)

 今回はちんたらした攻めとかしょぼいパスミスからカウンターを喰らうとかいうのがなくなったものの,前半はぼろぼろでした.GK土肥のミスによる失点,茂庭もジャーンもいないDFが一瞬の隙を何度もつかれたことによる失点.ただ1-3となっても負ける気がしなかったのは0-2を7分でひっくり返したガンバ戦で得た自信でしょう.

 後半開始早々には4点目を失うものの直後にゴール近くでフリーキックを獲得,馬場憂太の素早いリスタートで真横に蹴られたボールを戸田がぴったり合わせてゴール! さらに直後に川崎のジュニーニョが2枚目の警告で退場となってしまいました.審判の判定が適切だったとは思えませんが(重大なファウルの見逃しも多かった)川崎は全般にラフプレイが多く自業自得の面も否めません.ともあれ東京に流れが来たように思えました.

 そして東京は宮沢,平山相太を投入しますが東京は決め手を欠き,川崎はあからさまに時間稼ぎをしてきます.ボールを回しての時間稼ぎはともかく,選手交代にやたら時間を使ったり,ちょっとぶつかっただけで痛がって倒れ,担架でピッチの外に運ばれたらけろっと立ち上がるというのは感心しません.しかしこれらの川崎の一連のやり方があとで影響してくるのです.

 正直2-4のまま試合は終わると思っていましたが後半の終盤になってとうとう平山相太がゴールを決め,さらに川崎はマギヌンまで退場になってしまいます.そして後半ロスタイム直前には宮沢の同点ゴール.そしてロスタイムはなんと6分!川崎が時間を使おうと行った姑息な行為の数々がもろにあだになってしまいました.その長いロスタイムが終わろうとした時です.今野がゴールに向かって左側から斜めに蹴ったミドルシュートは何人もいる川崎の選手達のわずかな隙間を突き抜けてゴールに入ってしまいました.そして直後に試合終了.恐るべき大逆転劇でした.

 川崎が審判の判定に泣かされたのは事実ですがラフプレイや姑息なプレイで自滅したのも確かでしょう.いい選手が揃ったいいチームなのですから,正々堂々と戦ってもらいたいものです.


[Jリーグ/2006/November]

天皇杯:赤や黄色の… / 2006-11-08 (水)

 なんとなく千葉まで行ってきました.後半途中からの観戦ですが.会場はフクダ電子アリーナ(フクアリ),昨年秋に完成したジェフの新しいホームスタジアムで個人的には初訪問です.東京駅から京葉線への非常に長い通路には柱ごとに違う選手の写真が貼られ床にはJEFのロゴが貼られていました.親会社がやっと営業熱心になったようで嬉しいです.

 フクアリの最寄り駅はJR京葉線の終着駅であり千葉駅から外房線と内房線で2つ隣の蘇我駅.スタジアムはここから公称8分とのこと.実際に来てみると,駅から広い道路をまっすぐ歩いていけて途中に大きな歩道橋があるあたりが味の素スタジアムとよく似た印象を持ちました.

 しかしスタジアムは全く違います.国体の陸上競技場として作られた味スタと違い,こちらは正真正銘のサッカー専用スタジアムです.定員は2万人弱と少々小さめですが100億円前後で建設できるので実は合理的です.5万人クラスになると数百億円にふくれあがってしまうのですよ.建設に当たっては行政側の代表とジェフサポーターの代表とで何度も話し合いがもたれました.その成果もあってか,ゴール裏からでも見やすく,サポーターの声援もよく響いて良いスタジアムだと思いました.臨海競技場の頃に比べると夢のようです.


 試合の方はジェフの方はちょっと元気がなかったかなという気もしますが,私の見ていない前半の20分くらいまではもっとひどかったみたいです.札幌がいつものリーグ戦より落ち着いている感じがしました.60分過ぎに札幌がゴール!向かって手前側だったのでゴール裏の客席からゴールの近さを実感しました.こういうのは羨ましいですね.

 試合は結局札幌がこの1点を守りきり1-0で勝ちました.歓喜にわく札幌のサポーター.今夜は酒がうまそうだと笑顔を見せる背広姿の男性.対するジェフはナビスコカップ連覇からわずか5日後の悪夢となってしまいました.ホーム観客席からはブーイング.札幌サポーターの歓喜の声で聞き逃してしまいましたが,ジェフの選手達はジェフサポーターのコールリーダーに説教されていたそうです.手厳しいですが致し方ないでしょう.実は今大会,J1のチームで初戦で敗れたのはジェフだけなのです.


 今日はスタジアムは寒いと聞いていたのでフクアリに向かう途中,東京駅のユニクロ(改札内にある!しかも客が一杯)でカーディガンを買い込んで試合にのぞんだのですが,寒くなくて結局使わずじまいでした.しかし地元の八王子に戻り,駅を出たら寒い!(息が白い) こんなところで役に立つとは….


[Jリーグ/2006/November]

ナビスコカップ決勝:赤や黄色の… / 2006-11-04 (土)

 ナビスコカップ決勝,鹿島アントラーズ対ジェフユナイテッド千葉を見てきました.今回は金欠のために前売り券すら買えない中,全席完売してしまったのでテレビで見るつもりだったのですが,やっぱり晴れた日の国立は最高なので最寄りの千駄ヶ谷駅前で久しぶりに「チケット譲ってください」のプラカート立てました.ありがたいことにわずか数分で鹿島サポーターのご婦人が自由席チケットを等価で譲ってくださいました.なんでも私のように完売で買えなかった人のために余分に買ってくれていたらしい.私より先にプラカードを立てた人もいたのに私の方に来てくれたのはそれだけ目立つからなのでしょうか,不思議です.

 今回の試合ですがどちらも最近のリーグ戦ではぼろぼろのチーム同士の戦いでどちらも出来がよいとは言い難く,特に鹿島はパスミスから何度もピンチを招いていました.正直,あの憎たらしいほどに強い鹿島とは思えないくらい.それでも守備陣の踏ん張りとジェフの決定力不足でなんとか持ちこたえていたものの,後半30分頃にとうとう堤防は決壊してしまいました.そして0-2でジェフが優勝! シーズン途中で監督を事実上強奪された中,本当に良くやったと思います.


 試合後,印象に残った風景があります.それは優勝に沸いているジェフの選手達の陰で,ひとり,力なく歩きながらホームの観客に向かってバックスタンド側から順に最敬礼をしていた鹿島の深井正樹選手の姿です.ほかの選手達がすでにピッチを後にした中,敗北で力が抜けているであろう彼の,気力を振り絞っているかのように見えた振る舞いに私は心を動かされました.