今回はちんたらした攻めとかしょぼいパスミスからカウンターを喰らうとかいうのがなくなったものの,前半はぼろぼろでした.GK土肥のミスによる失点,茂庭もジャーンもいないDFが一瞬の隙を何度もつかれたことによる失点.ただ1-3となっても負ける気がしなかったのは0-2を7分でひっくり返したガンバ戦で得た自信でしょう.
後半開始早々には4点目を失うものの直後にゴール近くでフリーキックを獲得,馬場憂太の素早いリスタートで真横に蹴られたボールを戸田がぴったり合わせてゴール! さらに直後に川崎のジュニーニョが2枚目の警告で退場となってしまいました.審判の判定が適切だったとは思えませんが(重大なファウルの見逃しも多かった)川崎は全般にラフプレイが多く自業自得の面も否めません.ともあれ東京に流れが来たように思えました.
そして東京は宮沢,平山相太を投入しますが東京は決め手を欠き,川崎はあからさまに時間稼ぎをしてきます.ボールを回しての時間稼ぎはともかく,選手交代にやたら時間を使ったり,ちょっとぶつかっただけで痛がって倒れ,担架でピッチの外に運ばれたらけろっと立ち上がるというのは感心しません.しかしこれらの川崎の一連のやり方があとで影響してくるのです.
正直2-4のまま試合は終わると思っていましたが後半の終盤になってとうとう平山相太がゴールを決め,さらに川崎はマギヌンまで退場になってしまいます.そして後半ロスタイム直前には宮沢の同点ゴール.そしてロスタイムはなんと6分!川崎が時間を使おうと行った姑息な行為の数々がもろにあだになってしまいました.その長いロスタイムが終わろうとした時です.今野がゴールに向かって左側から斜めに蹴ったミドルシュートは何人もいる川崎の選手達のわずかな隙間を突き抜けてゴールに入ってしまいました.そして直後に試合終了.恐るべき大逆転劇でした.
川崎が審判の判定に泣かされたのは事実ですがラフプレイや姑息なプレイで自滅したのも確かでしょう.いい選手が揃ったいいチームなのですから,正々堂々と戦ってもらいたいものです.